2026/09/04
~異常の早期発見が、将来の安心につながります~
健康診断を受けて、「血圧が高い」「血糖値が高い」「コレステロールが高い」「肝機能の数値が悪い」などの指摘を受けたものの、特に症状がないため、そのままにしている方はいませんか?
健康診断で見つかる異常の多くは、初期には自覚症状がほとんどありません。 しかし、放置していると将来の生活習慣病や心血管疾患につながることがあります。 今回は、健康診断で指摘されやすい項目と、受診のタイミングについてお話しします。
血圧が高いと言われたら
健診時だけ血圧が高くなる「白衣高血圧」の場合もありますが、反対に診察室では正常でも、自宅では血圧が高い「仮面高血圧」もあります。
健診で血圧を指摘された場合は、ご自宅でも朝・夜に血圧を測定し、普段の血圧を確認してみましょう。
- 上の血圧(収縮期)が135mmHg以上、または下の血圧(拡張期)が85mmHg以上は要注意
- 家庭での測定値や他のリスク因子も含めて総合的に判断します
- 塩分のとりすぎや運動不足、睡眠不足も血圧上昇につながります
血糖値・HbA1cが高いと言われたら
血糖値やHbA1cの上昇は、糖尿病やその予備群の可能性を示します。
「少し高いだけ」と思っていても、数年かけて徐々に悪化することがあります。
- HbA1c 5.6%以上は要注意、6.5%以上は糖尿病の可能性
- 早い段階で食事や運動など生活習慣を見直すことが大切です
- 必要に応じて追加検査(血糖値、尿検査など)を行います
コレステロール・中性脂肪が高いと言われたら
LDLコレステロールや中性脂肪が高い状態が続くと、動脈硬化が進行する原因になります。
年齢や喫煙、高血圧、糖尿病など、ほかの危険因子によって治療の必要性も変わるため、数値だけではなく総合的な評価が必要です。
- LDLコレステロール 140mg/dL以上、中性脂肪 150mg/dL以上は要注意(空腹時)
- バランスのよい食事、適度な運動、禁煙、節酒などが予防につながります
肝機能の異常も放置しないで
AST、ALT、γ-GTPなどの異常は、飲酒だけが原因とは限りません。
近年は、肥満や糖尿病、脂質異常症などに関連した脂肪肝も多くみられます。
肝臓の病気は症状が出にくいため、必要に応じて追加の血液検査や腹部超音波検査などで原因を確認します。
- AST、ALTが基準値の2倍以上、γ-GTPが高値の場合は要注意
- 脂肪肝のほか、ウイルス性肝炎などの可能性もあります
- お酒を飲む量が少なくても異常が出ることがあります
健診結果は「病気を早く見つけるチャンス」です
健康診断で「要再検査」「要精密検査」「要受診」と記載されていたら、症状がなくても一度医療機関へご相談ください。
過去の健診結果がある場合は、今回の結果と一緒にお持ちいただくと、クリニカルな数値の変化を確認することができます。
早めの受診と生活習慣の見直しが、将来の安心と健康につながります。
気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。
